佇むおおきなコロンのこと・・・

私が小学生のころ、遠足のおやつは確か300円までと決められていて、
駄菓子屋さんの店先で何を買うか迷うのも、遠足前日の楽しみのひとつでした。
その金額の価値が今のどれ位に相当するのか・・・
2種類選ぶと、あとはわずかしか残らないのに、
なぜか絶対にはずせないのが、グリコのコロン。

信州に住むようになって、個人的な七不思議のページのひとつに、
この大きな謎の物体が書き込まれたのです。
春先になると畑の至る所に出没する大きな謎の物体・・・
『どうやったら、あんな形になるんやろ・・・』
中に入っている物も、初めは何なのか分らず、
廃棄物やろかなどと、勝手な推測をしていたりするのです。

そして先日、とうとうこのおおきなコロンが誕生する現場に遭遇したのです。
トラクターに連結された草色の荷車・・・
トコトコとゆっくり進んでいたその荷車は、
トラクターが止まって一緒にその場にうずくまるように見えたのです。
そして、『パカン!』と開いたその足元に、
きれいな円柱のその物体が『コロコロ…』っと出てきたのです。
一瞬の静寂、のように感じたその空間に、小鳥の囀りがかえってくる。
『みてしもたっ!』初めて目にするその一連の流れの美しさ。
それは本当に感動する一瞬なのでした。

『緑の箱やのに、ブラックボックスやなぁ』

このおおきなコロンの正式名称は、牧草ロールまたは、ロールベールというそうで、
牛たちの美味しいごちそうになるのです。

写真は5月初旬の白馬の水鏡です。ひと月経過した現在は、
稲もすくすく育っていて、美しい淡い緑のジュータンに変わっているのですよ。