星降る安曇野のこと・・・

標高が500メートルを超える晩秋の安曇野、穂高は空気が透き通っているのです。
そして星は、大気が薄くなるにつれて瞬きが少なくなるのです。
大気の濃度が高い低地では、その揺らぎが星の瞬きを増幅させます。
『星の降る里・・・安曇野』
まだ大阪に住んでいた頃に、そんな写真集を本屋さんで見かけてからは、
純黒の夜空に宝石のように輝く、そんな星々に出会うことが待ち遠しかったと記憶しています。
月齢と、月の出入りの時間を十分に確認しながら、
星の輝く夜空に対峙するその瞬間は、何物にもかえがたい幸福を感じるのです。
2.0をはるかに超える10歳の頃の視力で見た、四国の満天の星空に流れる天の川は、
今でも鮮烈に記憶の中に残っていて、
視力の落ちた今では、その星の空を越える情景に出会えないでいるのですが、
何時か天体望遠鏡で、もっと沢山の美しい星達の姿を覗いてみようと、計画をたてているところなのです。

上高地も閉山式を終えました。
例年にないほどの、雪の少なくそして暖かな一日となりました。
今日から半年の間、もうすぐ降る雪に覆われて、
ここ上高地は、冬の眠りにつくのです。

『来年の春にまた、会いにくるで。』
そんな事を思いながら、感謝の気持ちでいっぱいの日になりました。

 

河童橋付近からの星空です。
動かない点が北極星です。
周りの星は北極星を中心に、反時計回りに少しずつ動いていくのです。

10月の穂高連峰上空の西の星空です。
星達は時間とともに、左上から右下へ動いていきます。
稜線をめがけて星が滑り落ちていくような感じがします。

 

11月の黒部立山の東の星空です。東の空では星は左下から右上へ移動していきます。
天上めがけてかけ上がっていくような感じですね。
そして、ここ穂高へ星を見に来て下さるお客さまにも、
本当にきれいな星空を見て頂きたいと、いつも思っているのです。