美味しいコーヒーを淹れる店のこと・・・

私がこのホテルで仕事をするよりもずっと前、30年も昔のお話です。
いつものようにお昼時間に愛する喫茶店に入り浸る。
「ママ、コーヒー2つ」「ひとつアメリカンにしてっ!」
今時アメリカンなんて注文する人はかなりのコーヒー通・・・そう、少なくても中高年の方々だ。
「えぇ~っ、アメリカンなんて、自分でお湯たしぃなぁ~」そしてさらに
「そこにポットがあるやろぉ」確かにカウンターの中にはポットがある。
しかし、お客さんが喫茶店のカウンターに入るってどうなんやろか?
そしてまた、いっこうにロートにお湯が上がってくる様子もない。
「ちょっと、〇〇ちゃん・・・これどうなってんのん?ちょっとやってくれへん電気屋さんやろ?」
そこまでいわれると気になって仕方がない。カウンター内に入るとなんとそこには
外から見えない位置にコーヒーメーカーが・・・そういえば先日購入されてたなぁ!
私・・・「ペーパーフィルターにコーヒーの粉入れてセットします。それから、このボタンをポンと押すだけです。」一応営業の言葉使いです。
ママ・・・「何やのん、簡単やねんなぁ」
私・・・「あかんでぇ、喫茶店やのに、こんなんでコーヒー作ったら!」拍子が抜けて今度は普通の言葉使い・・・
そんな簡単らしいことを外部の者に簡単に聞いてしまうママ、インスタントでも憎めません。
そして注文したコーヒーを自分で淹れる間抜けさに苦笑い・・・
大笑いしている相方には、ポットのお湯を足して「アメリカン一丁出来上がりぃ~」
それでも私はこのお店が大好きなのでした。
注)アメリカンは薄めた訳ではなく浅く焙煎した豆でいれたコーヒーのことなのです。

今回は、昔のお話で紹介した喫茶店ではなく、
穂高の森に中にある、カフェ書翰集にいってきました。

光沢のある床に反映する光が美しくて、見惚れているその空間には、
香ばしいコーヒーの香りが漂っていて、ゆっくりと時の流れを考える自分だけの時間。
そんな贅沢なひと時をすごしに、ここ安曇野へ遊びに来てくださいね。

http://www.shokansyuu.com/

小さなお子様の入店は控えていただいているそうで、大人の空間のようなのです。

暖冬傾向なのか、雪もまだ降らない日が続いています。
我が家の敷地にもカマキリの卵がいくつかできあがっているのですが、
地面からおよそ10センチほどの所にあるのです。
カマキリは、積雪の予知からその年の卵を産み付ける位置を探します。
神秘的ですね。
なのにその中でただひとつだけ、私の目線の高さに産み付けられた卵があるのです。
『こんな高さまで、雪積もるんかなぁ・・・』
初秋のある日、ラズベリーの実を採集に手を伸ばしたその先に、
まさにカマキリが卵を産んでいたのです。
それから数日おきに、ラズベリーを収穫する時にそのカマキリに出会うのですが、
まるで卵を護るかのように、側から離れないカマキリ。
それから何日か経ち、ある日力尽きて地面に落ちてしまったカマキリを、
そっと卵のそばの葉っぱの上におきました。小さな虫なのに、
それが愛おしくてなりませんでした。
『お前はえらいなぁ・・・ずっと傍におるんやでぇ』